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45.さよならIkon、こんにちはMP |
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最初から予測はしていたが |
Zeiss Ikonを導入してからはなるだけZeiss
Ikonを持ち出すようにしてきた。Zeiss Ikon一台だけのこともあればM3やM2と組合せて持ち出すこともある。こうして使い続けていると良さも悪さも分かってくるものだ。そして自分なりの結論も出た。
Zeiss IkonはRF(レンジファインダー)カメラとしてとてもよく出来たカメラです。RFカメラが初めてという人やコシナのベッサーシリーズからの買い替え組には自信を持って勧められるカメラです。機能や精度でもライカ(M型)を凌駕している部分があることも事実です。そして何よりも現行品の強みで古いライカのように壊れることや修理に時間が掛かるという心配をする必要がありません。修理代もライカほど高くは無いでしょう。このように万人に勧められるZeiss
Ikonですがたった一つ、しかし僕にとってはもっとも重大な杞憂があった。
写真を撮る上で最も大事なことは何ですか。もちろんカメラを持った自分がその場所にいることですが、写真を撮るということはカメラやレンズといった機械とフィルムの化学変化を利用した非常に科学的な行為であるにもかかわらずその機械を扱う人間が介在していないと成り立たないことです。これは写真撮影だけに限ったことではなく我々人間社会で行なわれる行為全てに言える事です。簡単に言えば人間には情緒(感情、感性、その他諸々の心の動き)があるということです。もっと簡単に言えば物事には合う合わないということがあるということです。それは他人にとっては些細な違いであっても当人にとってはその違いが決定的な事柄になる場合がある。
普段使っている35mm判カメラはライカです。ライカに落ち着いた理由は「最も使いやすいカメラ」であることです。シャッター音の良さや精密機械の肌触りなどと一部ファンや雑誌に書かれるような事とは対極のあるいはシャッター音の良さや精密機械の肌触りも含めた性能として「最も使いやすいカメラ」なのかもしれません。今も昔のように三脚を据え付けて風景を撮っているのならこの「最も使いやすいカメラ」はライカでないことは確かでしょう。僕のモノクロでストレートフォト(一般でいうスナップ)という現在の撮影スタイルにとって「最も使いやすいカメラ」がライカであるということです。
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| 話は最初のZeiss Ikonに戻りますがライカと併用すれば当然にZeiss
Ikon一台だけで撮影していても違和感がある。そのいつまでも無くならない違和感というものは扱い方の違いといったものではなくもっとメンタルな部分での違和感です。写真を撮っている気にならない。撮った気にならないのです。一日中撮り続けていても歩き疲れた疲労感が蓄積されるだけで写真を撮った満足感や充実感といった気持ちが生まれません。
これはZeiss Ikonに責任があるのではなく「僕には合わなかった。」だけのことです。Zeiss IkonはRFカメラとして、とてもよく出来たカメラであるという印象は今も変わらない。 |
ライカにこだわらないのなら
一番のお勧め。 |
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そうと決まれば話は早い |
Zeiss Ikonを持ち出す頻度が減りM3とM2のコンビで撮影するという今までのスタイルに戻って平穏な日々を過ごしていたところへライカ社がM7とMPのファインダー倍率0.58と0.85のモデルを生産中止にするという噂を聞いた。(ブログにも書いたので話が重複するが)M2のセルフタイマーなしのモデルと相通じるシンプルなデザインのMPは以前から欲しいとは思っていたが0.85がなくなってしまうという話はショックだ。ライカアラカルトで0.85や0.58のファインダー倍率のモデルは今後も注文出来るが金額は高くなる。今が最後のチャンスのようだ。
と、この文章を注意深く読んだ方には単なる言い訳、MP購入を正当化しようという魂胆がありあり見えたことでしょう。全くその通りです。(笑)
40年以上前のM3やM2だって手に入るのだから来年でも再来年でもMP0.85モデルが手に入らない訳はないのだ。
以前ブログにMP0.58モデルを手に入れ28mm〜21mmの広角システムにしたいとよく書いていた。知り合いにレンズも借りて試してみた結果。僕の写真は50mmと35mmで充分なことが分かった。時々広角も使ってみたいと思うこともあるが28mmならM2のファインダーで用が足りるし21mmならどのファインダー倍率のカメラを使っていても外付けファインダーが必要になる。急速に0.58モデル熱は冷めた。それで大人しくしていれば良かったのだ。 |
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ゴルゴ13の非情さで |
使わないカメラやレンズは持たない主義(単にお金が無いだけだろうという噂もあるが)なので市場で人気があり、まだきれいな状態のZeiss
Ikonも下取りに出そう。そのほか使っていないカメラやレンズを棚をゴソゴソ探して下取り品に加える。それぞれのカメラやレンズには色々な思い出がある。Zeiss
Ikonもまだ店頭にあまりない時期にブログ仲間のitamuraさんやShigさんの情報で購入した思い入れのあるカメラだがここはゴルゴ13の心境になって非情に徹することにする。
少しでも下取り金額がいいようにと普段しないぐらいの丁寧さでカメラやレンズを清掃し梱包してダンボール箱に詰めてしまう。棚に開いた空間も他のカメラの配置を変え不自然さを無くす。こうして視界から消してしまうと今までも存在しなかったことと同じになるのだ。
そしてさっそく下取り見積りをお願いしたのだがここで「くさってもライカ」という言葉を実感することになる。古いライカレンズ(尤も新しいライカレンズなんて持ってはいない)の下取り金額が思った以上の値段になったことだ。これで新MPを我が家に迎え入れる準備は整った。 |
「しんぷるいずびゅーてぃ」とはよく言ったものだ。
必要な機能だけ詰まっている。 |
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やっぱりライカ |
手に取った最初の印象は先祖返りしたといわれるデザインからもM3やM2に似た印象はある。トップから見た配置はM3と同じフィルムカウンターになっていることもあって見た目はM2よりM3に似ているのだがM3特有のファインダーや明かり取り窓にある額縁が無いのでイメージはシンプルでシャープだ。全体の印象はM2のセルフタイマーの無いモデルに近い感じがする。このセルフタイマーの無いM2がM型の中で最も好きな僕としてはMPのデザインは合格だ。よりいっそうシャープで現代的に見えるのはトップカバーのエッジが以前のM型より立っていることやファインダーのコーティングそして新品の美しさがそう見せるのだろう。
ファインダーのハレーションが防止され見やすくなったということも今こうして机の前で撫で回している状態ではまだ有り難味を享受していないのですが、手の中にあるカメラは紛れも無くライカだ。M3やM2と交互に手にしても違和感が無い。僕にとってこの違和感が無いということが最も大切なことだ。MPはやっぱりライカだった。 |
初めてのLEICA CAMERA AG製カメラ
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IkonとMPの違い |
M5以前のM型に興味があり、どうしても欲しいというのではないのならAEを必要とするならM7、必要なければMPが最も使いやすいM型だろう。ライカ社が言うところの「最新のライカが一番いいライカ」である。しかし人には好みというものがあるのでライカ使いの中でもM3が最高、最も使いやすいのはM5、いやいやM4が最高と意見が分かれる。どれもが真実だと思う。使いやすさというのは自分に合っているかどうかということだから自分に合った機種がそれぞれ最高という意見になる。MPが最高という人がこれから出てきても不思議は無い。MPにはそれだけの資質があると思う。
初めてライカを手にしようとする人には安心も含めMPを勧めたい。
古いライカを手に入れOHすると新品のMP(並行輸入品)と比べそれほど割安感は無い。そして古いライカは何度OHしようとも絶対に新品にはならない。最初に新品の感触を覚えておいて古いライカに手を出す方がリスクも少ないかもしれない。
写真を撮るという目的でレンジファインダーカメラを選ぶならライカにこだわるならMP、ライカにこだわらないのならZeiss
Ikon(コシナ)というのが賢い選択のように思う。ライカやツァイスやどのメーカーに関わらず古いカメラを買うということは買った翌日に壊れる可能性があり返品も出来ない場合もある。脅かすわけでは無いけれど中古を買うということはそのリスクも含めて買うことなのです。
M3の絹のような操作感、シャッター音の良さ、工芸品のような作りと色々な本に書かれていることはもちろん嘘ではないでしょうが少なくとも僕が使っているM3やM2(どちらもOHしている。)と比べても新品のMPの方が巻き上げもスムーズ、シャッター音も静かです。そして何よりの違いは全ての動作が節度あるスムーズさであるということです。言葉で説明するのは難しいですが各部が磨り減って軽くなったりスムーズになったという印象とは全く違う感触です。カメラの機能としてはZeiss
IkonがMPに勝っている部分もあるがことこの「感触」ということに関してはMPに一日の長があることは認めざるを得ない。値段が違うという意見もあるだろうがおそらくZeiss
Ikonが同価格の商品として開発されても「感触」の部分は追い着かないだろうと思う。逆に言えばこの「感触」の違いに倍の値段を出すかどうかということだ。 |

ファインダー倍率0.85倍
35mmのブライトフレームは さすがに
メガネ未使用の僕でも一目で見渡せない。

電池室が無ければもっと美しくなるのになぁ。
露出計は使っていないので電池は入っていない。
それは僕がM3やM2と併用することと
モノクロしか撮らないからだ。
カラー、特にポジを使う人にとっては
正確な露出計が強い味方になってくれるだろう。
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M6再再考 |
実はMPを購入する前にM6にするかMPにするかと結構悩んだ。もちろんMPのスタイルのよさは好きなのでいつかは、という気持ちはあったのだがもっと実質的というか根本的な部分「安心して写真が撮れるライカ」ならM6で問題が無い、充分ではなかろうかということだ。心境の変化なのか以前ほどこだわらなくなった。
MPの感触がどうとかこうとかと書いているくせにと言われそうだが、自分でも矛盾していることは承知しています。(笑)
こだわらなくなったというよりこだわり方が変わった、こだわるポイントが変わったということだろう。ずっと昔(M6が発売された頃)はそれ以前のM型の方が優れていて後期になるほどコストダウンの影響が顕著(事実でもある)になり品質が低下している。使うのならライツ黄金期の製品だ。その素晴らしさはうんぬんかんぬん...という話を鵜呑みにはしていないがやはり影響されご多分に漏れずM2に始まりM3、M4、M5、M6、挙句はバルナックモデルまで手を出しそして1機種1台ではなくなり複数台を所持することになる。そうしてようやく分かったことは機能もデザインもほとんど変わりないM型(M5は除く)の中でも自分に合う合わないがあるということだ。具体的に何が違うからということではなく持ち出すカメラが決まってくるのだ。相性というほか、説明のしようがない。それはM2、M3、M6の組み合わせだ。
よくM6の操作感はM3やM2に及ばない。精密感がない。等と書かれている。確かに巻き上げやレリーズのスムーズさは以前のM型と比べると良くない。ちょっとガサガサした感じがある。新しいMPと比べてもやっぱりM6はガサガサした感じだったなと思う。でも撮影にM6を持ち出すことは多かった。ここでも話は矛盾するのだが僕の場合感触の良さ悪さは撮影に影響する。そしてM6をあまり感触がよくないといっている。実際に良くない。でも良く使っていた。なぜ良く使っていたのだろう。
28mmのフレーム?使わないしいつも2種類のフレームが現れるのはやはり使いづらい。内臓の露出計を見て合わせるようなことは無いので露出計の有る無しでもない。つらつら考えて結論らしきものが分かった。それは信頼性だ。正確に動作し、し続けてくれるだろうという安心感だ。
実際には古いカメラが壊れやすく新製品が故障しないという保証も無いが新しいカメラには安心して使ってください壊れませんよという自信が溢れていた。その当時最新機種がM6だった。
一度手放したM6に戻るのもなんだしM60.85モデルは品薄、M6TTL0.85モデルなら結構手に入りやすいのだがシャッターダイヤルの回転方向がそれまでのM型とは逆方向で、M3、M2と共有する僕にとっては致命的です。となるとM3、M2ライクなMPが候補になるわけです。
ずっと嫌いだったM6時代に付いていた赤丸のLeicaマーク(初期はLeitz)も最近では嫌いじゃなくなった。嫌いじゃないというより好きかもしれない。さすがにシルバークロームのボディでは目立ちすぎるがブラッククロームなら赤丸も少し控えめに見える。それにブラッククロームならストラップ金具のキズ防止プラスティック片が目立たないのがいい。実用では有ったからといって困ることもないがこのプラスティック片は僕が最も嫌いな部分である。M6やM7のシルバーモデルに全く触手が動かないのはこのプラスティック片のせいなのだ。あの小さなプラスティック片が全てのデザインを台無しにしている。
M6ブラッククローム2台体制で撮影する姿を想像して見るとなかなか悪くないなと思っている。真面目にシャシンしているという感じがするのは僕だけでしょうか。まぁ、これも変なこだわりなのでしょうね。 |

トップにLeicaの文字があることは単純にうれしい。
中央寄りでシリアルナンバーと一緒に
エングレーブされている方が
バランスがいいと思うのだけどね。

フラッシュサーフェス化されているので
非常にシャープな印象だ。
ストラップ金具のキズ防止プラスティック片が
無いだけでこれほど美しくなる。
M6シルバークロームはここに黒いプラスティック片が
あるだけで僕は購入を躊躇してしまうのだ。

なつかしのM6(Leitzモデル)
今頃になって
結構いいんじゃないかと思っている。
後悔先に...ということだね。
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ちょっと気が付いた
こと |
1.0.85モデルの35mmフレームは0.72モデルの28mmフレームより見にくい。
35mmフレームはファインダーいっぱいいっぱいです。ファインダーで構図や隅々まで確認する人には全く使えないと思う。僕のように写したいものがどの辺に、どれ位の大きさで写るのかぐらいしか確認しない他のものが写っていても気にしない人向きです。
2.オーバーホールの度に張り革を剥がさないといけないようだ。
今までのM型にあったボディ前面のビス4本が張り革の下に隠され見た目は美しくなったが、張り革を剥がしてこのビスを緩めないと内部のOHが出来ない。修理やOHの度に張り革が新しくなるのか、それとも何度も張り直しが出来るのでしょうかね。 |
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MPにSummilux35mmの組み合わせ。
M2にSummicron35mmの組み合わせもカッコイイが、
このカッコよさが写真を撮る力になる。 |
「ちょっと気が付いたこと」に書いたように0.85倍のファインダーの35mmフレームはメガネを掛けた方は実用外と思って下さい。裸眼でも目の位置をずらさないと右側のフレームが見えません。50mm以上のレンズ用と割り切るか構図を気にしない(笑)僕向きです。M3の0.91倍を別にすると50mmフレームが最も使いやすい大きさです。色々な画角のレンズを使うという人は素直に0.72モデルの方が使いやすいでしょうが50mm、35mmを常用する人は一考の価値があります。
先祖返りしたデザインといわれ、特に巻き戻しクランクからノブに変更されたことが不評ですがM3やM2と併用する僕にとっては同じ巻き戻しノブの方が都合がいい。巻き戻し途中で手を離しても逆転しないような技術は取り入れてあるので単に先祖返りしたわけでもない。クランクとノブで巻き戻し時間がそれほど違うわけでもないし、巻き戻しに秒を争うような使い方をしている人はどれぐらいいるのでしょうか?クランクとノブ、僕はどちらでもいい派ですが、デザインはノブの方が好きです。
落ち着くなぁ〜。というのが正直な感想です。
なんだかんだと言いながらやっぱり好きなんでしょう。「ライカ」。
M3誕生から50数年、進化しているともいえるし変わらないともいえる。M3やM2時代の作りの良さや手触りを楽しむのも結構だが今、最も実用のライカといえるのはM7とMPだと断言できる。
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