どのレンズでも中古では経年や使われ方であたりはずれがあることは事実です。特に8枚玉は高値で取引されているので他のレンズより注意すべき点があります。メガネ付からメガネを外して改造したものや見た目をきれい(高価になる)にするためにコーティングを剥がしてまでキズを消したりしているレンズがたくさん出回っているからです。(販売店や修理の専門家から聞いた話をまとめてみました。)
1.信頼できる販売店で購入することが最低条件だ。
どんなカメラやレンズでも中古品を買うにはリスクはつきものです。信頼できる販売店で購入したからといって上記のような改造品や不良品を売っていないという訳ではありません。それほど改造は巧妙になっています。ライカの専門店の販売員でも区別がつかない場合もあります。しかし6ヶ月の保障期間もありますし改造の事実が分かった時には適切な対応(交換、返金)をしてくれます。まず親切な対応をしてくれる販売店を見つけることが先決です。
2.買ったら直ぐにオーバーホールに出そう。
最初に書いたように改造品の出来が巧妙になっていて素人の我々だけではなく中古販売店でもオリジナルかどうかの区別が付きません。他のレンズやカメラの場合は不調を訴えるまで使ってそれから修理に出せばいいという主義ですが8枚玉だけは買ったその足で修理に持ち込むぐらいの気持ちが必要です。それもライカレンズの専門家のいる修理屋さんへ(日暮里のYさんやライカジャパン)。OHには25,000円前後の費用が掛かりますが安心料と実際にメンテナンスされるのですから安い出費と思います。改造品と分かれば分かったで販売店に対応を求めることも出来るわけですから、そのためにも「1.信頼できる販売店で購入することが最低条件だ。」はとても大事なことです。
3.RF(メガネ付き)の方が良品が多い。
ズミクロン35mmf2.0初代モデル(8枚玉)には35mmフレームが表れる通常の形状のものと縮小倍率をかけて50mmフレームで35mmの画角を見るRFレンズ(メガネ付き)とがあります。市場の人気が高いのはやはり使いよくデザインも良いメガネ無しのモデルです。価格もメガネ無しと有りとでは倍ほどの価格差があります。もちろん価格の高いのはメガネなしモデルです。改造してお金儲けを企んでいる人間としては高値で取引されているメガネ無しがターゲットになっています。メガネ付をメガネ無しに改造して売っている例はありますがその逆は無いので少なくとも改造品を買わされることはありません。また使用頻度が低い(メガネ付って使いにくいものね。)のかヘリコイドや絞りの程度のいい物が多いのでレンズの見極めに注意をすればいい物を購入できます。重い、見難い、使いづらいという三重苦を乗り越える勇気(笑)があるのなら金額的にもお勧めです。もちろんメガネ付き無しに写りの違いはありません。(実は、僕も写りのいいメガネ付きを探しています。13万円位からで結構いい物が手に入ります。外観もピカピカじゃないといやという人なら15万円〜17万円も出せば充分です。)
4.後期モデルの方がコントラストが高い。
8枚玉だけではなく60年代〜80年代に作られたほとんどのレンズは後期になるほど程度の差こそはあれコントラストが高くなっています。特にコーティング技術の進歩過程だったこともあり生産時期によってコーテイングが違っています。カラーフィルムに対応することが当時の方向だったようでフィルムが今日ほど性能が高くなかったのでレンズでカラーフィルムの欠点を補おうとしたようです。古いレンズがアンバーがかった発色が多いのも当時のカラーフィルムの欠点を補おうとした結果です。 |