41.物欲ランキング・秋の変

     
 季節に関わらず物欲にさいなまれているのですが、この秋は特に気になるカメラがたくさんあります。新発売されるもの、製造中止になるもの、とっくの昔に製造中止されているものと無差別に欲しくなってしまうところが物欲たるところです。本当に必要なのかと胸に手を置いて考えるようなことをしてはいけません。写真を撮るには一台のカメラと一本のレンズがあれば十分なことです。ただ、あれが欲しい、これで撮ればどんな風に撮れるのかと楽しむことは別の楽しみです。本当に違うカメラやレンズで撮ることが写真を変えることもありますがたいがいは楽しみ、そう楽しみなのです。実際には物欲の赴くままに買ったりはしないしそれほどの資力もありません。あれこれと想像して秋の夜長を楽しんでいるわけです。楽しんでいる間は、財布も痛みませんものね。

1.Zeiss Ikon

 満を持してZeissとCOSINAが発表した最新式のRF機。
最新式といっても内容はオーソドックスなものです。ライカを凌駕する基線長、明るく見やすいファインダー、1/2000秒のシャッタースピードというのが売りです。物欲を楽しんでいる間は財布も痛みませんものね。と言いながら実は現物を一度も見たことが無いのですが写真のブラックモデルを予約して来ました。僕にとってZeiss IkonのアドバンテージはレンズマウントがMマウントと互換があることと、M型ライカと比べ200gほど軽量なことだ。一日中持ち歩いているとこの200gは大きい。使い勝手がよければシルバーモデルも買っちゃうぞ!

物欲ランク★★★★★


2.Biogon-T*25mm F2.8ZM

 Zeiss Ikonに合わせてコシナから発売されたZMシリーズの25mmレンズ。
25mmを使いたいのは北井一夫氏が写真集「村へ」などでキヤノンの25mmを使っていたことが影響している。今、K氏よりキヤノンの25mmF3.5を借用して使っているが数値的に28mmより3mm広いだけだが25mmは全く別物だ。全くレンズに使われている状態です。強敵だぞ25mm!
 最新のレンズだけあってコントラストも高く描写も素晴らしいが他の常用しているレンズがいずれも古いレンズなのでプリントの仕上がりに違和感があるかもしれないことが心配事だ。中古のElmarit24mmと比べても半額というのが魅力だが果たして使いきれるだろうか?
 カラーで写真を撮る方なら今回発売されたZMシリーズのレンズは写りからも価格からも一押しです。

物欲ランク★★★


3.MAMIYA7

 6×7フォーマットのカメラです。6×7のレンジファインダー機として有名なところではマキナがあります。搭載されたニッコールレンズの描写にも定評がありますが故障が多いことと高価なことがネックです。そこに救世主のように登場したのがMAMIYA7です。レンズ交換も出来るMAMIYA7なのですが交換レンズを含めるとマキナより高価な買い物になってしまいます。救世主の割りに不細工なのが玉に瑕です。写真ではそれほどでもないのですが、現物を目の当たりにすれば「エェ、これを毎日持って出るの〜。」とあなたも思うはず。現行はMAMIYA7U。年に何度か6×7のフォーマットを無性に使いたくなることがあります。下記のRF645位の大きさとデザインなら★★★★なのに惜しい。って惜しくないか?

物欲ランク★★


4.BRONICA RF645

 僕の中では、世の中うまくいかないな〜という見本のようなカメラなのです。大きさ、デザイン、質感いずれも合格なのですが6×4.5、セミ判といわれるフォーマットなのです。35mmフィルムと近似の縦横比、もちろん画質は35mm判とは違いますが購入に躊躇させる理由がこのフォーマットサイズです。生産中止(2005年10月末)のニュースが飛び込んで来たことと「Monochrome+Life(http://tantanto.exblog.jp/)」さんの「いいですよ〜RF645。」という一言で物欲が一ランクアップ、大変危険な状態です。

物欲ランク★★★★☆


5.LEITZ Super Angulon21mm F3.4

 言わずと知れたライツのというか、シュナイダーの広角レンズです。25mmでも四苦八苦しているのに21mmなんてといつも思っているのですがこれこそが物欲の最たるものです。使える使えないや、何を撮りたいのかという必然も無視してとにかく手に入れたい。持っていたい。と思わせるレンズなのです。Elmarit21mm(ASPH)やBiogon-T*21mm F2.8ZMの方がはるかに描写は優れているが欲しい度ではSuper Angulonが一番。見よ、このデザイン!物欲ランクではいつもトップ。程度のいい物が減ってきたのでいい物を見つけたら買いなのですが、もっと必要と思われるものがいつも現れて購入が後回しになっています。

物欲ランク★★★★★


6.LEITZ Elmarit 135mm

 このレンズも実用度からいうとTele-Elmar135mm F4に負けてしまいますが90mmのブライトフレームで使える(やっぱり大きくて見やすいことは大事だ。)事が最大のメリット。買ってもあまり使っていないのか中古も美品が多い。そして人気も無いのか中古価格は安い。135mmが必然ではないので物欲ランクは低いが使ってみると案外はまってしまうかも。写真家・沢田教一氏のあまりにも有名な1966年ピュリツァー賞受賞作「安全への逃避」はM3とこのレンズで撮られた。この逸話だけでも欲しくなるのだ。

物欲ランク★★


7.LEICA MP 0.58

 僕は広角レンズを使っても外付けファインダーが苦手だ。ピント合わせと視野の確認が別というのが面倒なのだ。主要被写体が写っていれば周りがどこまで写っていようとお構い無しということもある。28mmの画角はM2のファインダー倍率0.72倍でもファインダーいっぱい位が写っている範囲と思うことであまり困らないが25mmのレンズの場合視野の想像がファインダー倍率0.72倍では難しい。ファインダー倍率が0.58倍ならなんとなく25mmの視野を想像出来そうな気がするので広角専用ボディとして欲しいわけです。0.58倍モデルならM6TTLでもM7でもいいのだがシャッターダイヤルが他のMシリーズと逆なのが×。単にMPが欲しいだけと言う声も聞こえてくるが、それはきっと空耳に違いない。

物欲ランク★★★☆


8.LEICA CL

 LEICA CL(LEITZ MINOLTA CL)も実用からというよりも単に物欲から持っていたい一台です。小柄な可愛いボディに惹かれますがCLを使い出すとM型の出番が減りそうなので今のところ買っていないが、MAMIYA7と同様に年に何度か無性に欲しくなる時があります。欲しくなった時にいい出物が無かったり、お金が無かったりと買いそびれています。神様が買わなくていいよと囁いているのかも知れませんが、いつも悪魔の方が声が大きいのです。

物欲ランク★★☆


9.LEICA M2

 ライカM型の中で最高の機種は聞かれればM5と答える。では一番好きな機種はと聞かれれば躊躇なくM2と答えます。僕が一番最初に手にしたM型でもあります。M2の中でもセルフタイマーの無い初期タイプの巻き戻し解除がボタンタイプのもので明かり取り窓のギザがうちらに刻まれているタイプが最も好きです。製造番号93万台、94万台あたりですか、M2のシンプルさが際立って見えるデザインです。ブラックペイント病の時にこのタイプのM2をルミエールでブラックペイントにしてしまいました。もちろん美しいブラックペイントもお気に入りの一台になりましたが、クロームのM2の美しさを再確認する結果にもなった。機会があれば手に入れておきたい一台です。

物欲ランク★


10.Nikon D200

 デジタル一眼です。普段はモノクロ写真のみなのですが、カラー写真も撮ってみたくなります。カラーで暗室作業というのはハードルが高すぎるのでPC+インクジェットプリンターと考えているのですがPC+インクジェットプリンターにするなら素材もフィルムよりデジタルデータでするのも面白いかもと考えています。デジ一眼で無くてもいいのですが画質から考えるとコンパクトデジではちょっと心もとない。キヤノンからフルサイズのEOS−5Dが発売されたが価格で二の足を踏んでいたところへニコンからD200の発売のニュース。APS−Cサイズだが十分な性能のようだし実売で20万円を切る価格らしい。発売は2005年12月16日予定。デジタル環境が現実味を帯びたことは事実だ。
  ライカとヘリコイドの回転方向が逆のニコンだがファインダーでピントの山も掴めないとなればAFでしか使えない。AFならヘリコイドに触れることも無いので回転方向の違いは問題なし?

物欲ランク★★★☆


 秋の夜長、星幾つとやっているのは楽しいです。直ぐにでも欲しいものや、本当に必要と思うものは星幾つなんてやっていなくても分かっているわけです。(これを読んでいるあなたを含めてですよ。)単に、遊び心というやつですね。しかし遊びといいながらけっこう厳選して選んでいます。欲しいものを挙げだしたら限がありません。(笑)子供を笑っていられませんね。写真や写真全般を取り囲む現実を真面目に考えることも必要ですが、あれとこれ、どっちを先に買う?いや、いらないか?なんて楽しむこともいいんじゃないですかね。皆さんも、どう、楽しんでみたら?
  でも、ポルシェとフェラーリなんてやっていたら寂しくなってくるからダメですよ。チョッとがんばれば手に入れられるぐらいのもので、それからあの娘とこの娘、なんて愛情も比べてはいけません。