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32.続・黒く塗れ(Paint it Black) M3編 |
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| M3のアフターペイントには96万台以降の吊り金具が普通の形の物がシャープなイメージがして好きだと言ったのですがいざこのボデーを探すとなると見つかりません。決して市場に無い訳ではないのですが、それはやっぱり予算との関係で見つからないのですね。外観にはこだわらないといっては見ても大きな当たりがあるのはパスです。外観ぼろぼろ、ファインダーやシャッターが完璧なんていうものは見つかりませんわ。外観ピカピカ、ファインダーやシャッターが完璧というのは見つかりますがお値段も30万円前後と手も足も出ません。予算はこの半額以下で探している訳ですから簡単に見つからないかもしれません。しかしこの上の価格帯15万円から20万円くらいの物は外観の美醜で値段が決められているようなので中身の状態が20万円だからといって良いとは限らないところがクセものです。内部でもシャッター幕の汚れのように目で見て判断出来るようなものは価格が高くなるほど綺麗なシャッター幕になっていますが動作に関しては決して高額の物が正確に動作するとは限りません。オーバーホールを前提に考えるならば動作の多少の不安は解決出来るのでシャッター幕が綺麗であるという事で本体で少し予算がオーバーしてもオーバーホール料を含めたトータルでは割安になるかもしれません。しかしこれはあくまでも机上の空論に過ぎません。外観が悪いからといってオーバーホールにお金がかかるとは限らないし逆に外観が良いからといってオーバーホールにお金がかからないとも言えないからです。これだけは分解してみないと分からないそうです。 |
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| M3ブラックペイントモデル |
M2ブラックペイントモデル
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M4ブラックペイントモデル |
M6TTLブラックモデル |
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| どのモデルもブラックモデルというのはカッコいいですね。実用にブラックモデルである必要が無いことは十分承知しているが、そもそもカメラが実用でないのだから(普段から実用のライカを標榜している私ですが。)黒く塗りたいという気持ちも有りですよね。温もりだとか感触等と言う以前にとにかくカックイイ〜。オリジナルと後塗りの差なんて無い。違いがあるとしたらライツ社が発注したか私が発注したかという差ぐらいだ。この差が大きいと思うかどうかということだ。オリジナルにこだわる人にとっては希少性を問題にするのでしょうが、コレクション目的ではないのでしたら好きなカメラを好きな塗装にして楽しむ方がカメラもあなたも幸せなのではないのでしょうか。 | ||||
M3は最高か。 |
カメラとしてあるいはRFカメラとして最高か?という事ではありません。黒く塗られたカメラとしてカッコいいかどうかという事です。何んだそんな事かと言われそうですが、そんなことなのです。 そもそも世間一般から見ればどうでもいいような古いカメラに大枚をはたいて、尚且つそれにペンキを塗るのにまたまた大枚をはたく訳ですから想像の外、奇人変人扱いかあるいは悪魔の所業に見えることでしょう。しかし当の本人にとっては至極まじめ、いたって正常なのです。話を戻して、ブラックペイントのM3はカッコがいいかという話なのだがこれはカッコがいいの一言に尽きます。ともすれば野暮ったく見えるファインダー周りの額縁が黒く塗られることにより陰影と化すので重厚な感じになります。上の写真からも分かるように他の機種のシンプルさとはまた違ったイメージを受けると思います。「古さ」は感じますが「古臭さ」くは見えないのではないでしょうか。塗装による顔つきの変化が最も大きいのがM3だと思います。黒く塗られたカメラの中でM3は最高にカッコいいカメラだと断言出来ます。 |
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やっと、見つかった! |
M3を黒塗りにしようと考えた時点ではまだアフターペイント用のM3を手に入れていませんでした。現有のM3をアフターペイントにするという手もあったのですが、現有のM3は92万番台、吊り金具がドッグイヤーと言われるタイプです。前回の「黒く塗れ(Paint
it Black) M3編」に書いたようにアフターペイントには普通の吊り金具のタイプを使いたいので梅田の中古店やNETで探したのですがこれが見つからないのですね。もちろんM3が全く店頭に無い訳ではないのですが100万番台以降のM3が品薄なこと。美品といわれる物は価格的に折り合いが付かないこと。外観は汚くてもファインダーのクリアーな、値段も安いという都合のいいものはなかなか見つかりません。アフターペイント時にオーバーホールもお願いするので少しぐらい不具合があっても良いと思って探すのですが「ビビッ」と来るものが見つかりません。不具合も清掃や注油で直るようなものでないと修理費が高く付くことになりますし不具合の場所や程度によっては修理が出来ない(中身をそっくり入れ替えることも出来るので修理不能ではないがもう一台買うようなものである。)場合もあります。そしていつも最も大事にしている感覚「ビビッ」と来るものがありません。中古店で手にしたりNET上で写真を眺めている時に、そのカメラを使っている自身が想像できた時は「ビビッ」と来ている訳です。アフターペイントまで3ヶ月も時間があるので容易に見つかると思っていたのですが予算を少しアップしても(少しというのが庶民ですね。30万円位出す気になったらいっぱいあるのです。)見つからない時は本当に見つかりません。 自宅から全て処理が出来るなんて便利なんだか、不便なんだか?誰かさんがNETで中古カメラが買える便利さを「アル中患者の家にお酒の自販機があるようなものだ。」と言っていたが全くその通りだ。 今回のM3探しはいつに無く大変でした。今までにM5は店頭に並ぶ時期と言うか波の様なものがあったのですが他のM型は欲しい年式や予算に合ったものが数件の店を探索すれば見つかったように思います。M3やM2はどの店でもいつも在庫されていると思っていたのですが、この3ヶ月間に店頭やNET上で探しても以前ほど多く見かけないように思うのは単に錯覚でしょうか?市場から数が減っているとすれば最近のM3やM2の高値の理由が理解出来ます。M2で25万円以上、M3なら35万円以上という物もザラです。ただのクロームのボディがですよ。でも現実はこういった高額の物から売れていくのですねぇ。 |
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| 購入したM3の製造番号は#1038583です。 1961年に以下の製造番号で生産されています。 1022001-1022700 1022701-1023000(ELC) 1023001-1027800 1027801-1028000(ELC) 1032001-1035400 1036051-1036350(ELC) 1038001-1038800 1038801-1039000(schw.l.) 1039001-1040000 1040067-1040068 1040071 1040601-1043000 |
![]() #1038583 (1961) |
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| 1961年の生産台数14,103台(内ブラックペイントモデル(schw.l)が200台) この他M型ボディだけでもM2やM1を製造しているので結構な数を生産していたライツ社が全盛の時期に製造された一台です。1954年に製造が開始され1966年に生産が完了するまでに多数あった改良点のほとんどが完了した時期でもあります。 |
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修理の疑問に答えます。 |
中古のライカを購入するときにファインダーのこのシミってクリーニングで取れる汚れなのだろうか取れない汚れだろうかと 1.ファインダーの二重像が薄くなっているものは修理でハッキリと見えるようになりますか? これは難しいご質問ですが、直るものと直らないものがございます。 それ意外に何処かのガラス張り合わせ部分が剥がれている場合もあります。 例えば、枠と二重像部分が極端に黄色いものは直せない部類です。 2.ファインダーのバルサム切れは修理可能ですか? メインプリズムの張り合わせ部分等は、申し訳ございませんが弊店では修理出来ません。 3.ブライトフレームのラインにポツポツとシミのようなものが見えるのですがクリーニングで取れますか? まっ黒いシミのようなものでしたら、多分ゴミの付着だと思うのですが、 4.ファインダー窓や採光窓にヒビ割れがあるのですが直りますか? M3の窓はなんとかなりますが、オリジナルでは無い光学ガラスを使用します。 5.背面のフィルムインジケーターの太陽マーク(中央の回転するパーツ)が欠損しているのですが作れますか? これは、かなりオリジナルに忠実なリペアパーツが用意してあります。 6.シャッター幕が茶色く変色していたり、汚れがひどい場合はOH時に交換しておいた方が良いですか? 部分的に固くなっていたり、ベタついていたり、ゴム側のヒビや光り漏れがなければ、 以上ですが、やはり開けてみないとわからない部分もございますことをご了解下さい。 ルミエール/タカハシ氏のご好意により掲載しています。(感謝!) |
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| 届いたM3は大きな傷も無く美品の部類に入ると思いますが問題が3点ほどありました。まず1点は90mmのブライトフレームの一部が欠けて見えること。そして2点目はシャッターの1秒が2秒位になるスローガバナーの不調です。あのジージージーという音が何度も息切れしながら聞こえます。3点目は距離計像の縦ズレです。3点とも清掃、注油、調整という軽作業で直りそうですし、全体に油切れっぽい感じですがまずまず一安心というところです。(スローガバナーの不調は何度もシャッターを切っている内にかなり正確に動作するようになりました。やはり油脂類が古くなって固まっているようですね。) これでようやくブラックペイントにするM3を手に入れることが出来ました。後はルミエールさんに頑張ってもらうだけです。次回はブラックペイントが完了したM3をお見せ出来そうです。もう一つの楽しみは前回のM2のオーバーホールで実感した事なのですが「滑らかな操作感」を手に入れることが出来ることです。新品もかくやと思えるような操作感を手に入れることが出来ます。本来、ボディが黒くなることよりも大切なことだと思います。ボディが何色であろうとライカは写真を撮る機械なのですから正確に動作しスムーズな操作感を体感できれば写真を撮ることが楽しくなること請け合いです。写真の撮れないライカなど必要としないのが「撮るライカ人」「使うライカ人」の信条なのですから。 |
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