| バルナック・ライカというのはご存知のようにオスカー・バルナックが生み出したM型の先代のモデルです。先代と言うよりも35mmフォーマットカメラとして初めて成功したカメラです。大陸手札判(9×12cm)の密着プリントが一般的な時代に引き伸ばしと言う方法を定着させたとも言えます。面積比で10倍ほどの違いがあるにもかかわらず同等の画質を提供することが出来たのでしょう。これはオスカー・バルナックの功績だけではなくレンズ設計者のマックス・ベレクの努力の賜物です。マックス・ベレク設計のレンズはマイクロズマール→アナスチグマット→エルマックス(アナスチグマットの名称が変わった)→エルマーと進化していきます。ベレクのレンズがあってこそバルナック・カメラの名声も不動のものとなりました。
Ur Leica(1913)から始まったバルナック・ライカはVg(1957)までT型(A型、B型、C型)U型、V型と発展し事実上M3が発表されるまで発売されていたVf
型が最終モデルと言えます。M3発表後に発売されたVg 型はバルナック型の発展モデルとはまた違ったポジションにあると思います。
右の写真のモデルは最終モデルのVf です。Vf はその前の機種Vc にフラッシュシンクロ機構が組み込まれたモデルです。Vf
の兄弟には低速シャッターを除いたUf、Uf から距離計も除いたTf があります。
Vf 型(1950〜1957)にはシャッタースピードが
大陸系列(T,B,1,1/2,1/4,1/10,1/15,1/20,1/30,1/40,1/60,1/100,1/200,1/500,1/1000)の初期型と
国際系列(T,B,1,1/2,1/4,1/10,1/15,1/25,1/50,1/75,1/100,1/200,1/500,1/1000)になった後期型があり初期型はシャッターダイヤルの周りに記入されているコンタクトナンバーの数字が黒色で書き込まれているのでブラックシンクロと呼ばれ同様にシャッタースピードが国際系列になったモデルには赤色で書き込まれているのでレッドシンクロと呼ばれ区別されています。セルフタイマー付きのモデルはすべてレッドシンクロです。総生産台数は184,300台でバルナックタイプとしては最も多い。 |

LEICA Vf Selftimer Less Model
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LEICA Vf Selftimer Less Model
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今までバルナック型を購入する気がなかったのでLマウントのかわいいカメラ程度の認識しか有りませんでしたので購入に当たって一夜漬けの勉強です。一口にバルナック型と言っても数種類のモデルがありますが大きく分けるとレンズが固定されているモデルとレンズ交換が可能なモデルそして連動距離計が搭載されるまでのモデルとそれ以降に分けられます。
最初期のレンズが固定されているモデルは余りにもプリミティブすぎ実用の見地から見ても価格から見ても実用品の値段ではありませんので ボツです。使い勝手がいいのはやはり連動距離計が搭載されてからのモデルでしょう。
連動距離計が始めて採用されたのは1932年のU型(D型)からです。このU型でバルナック・ライカは完成されたと言ってもいいと思われます。なぜならばU型にスローシャッターを組み込んだ物がV型、1/1000秒を追加したモデルがVa
型、フラッシュシンクロを加えたモデルがVf 型と進化していく訳ですが 原型はU型で完成されています。もちろん板金ボデーからダイキャストボデーになったり、それに伴ってボデー寸法が変更されたり軸受けにベアリングが採用されたりと細部にわたっては改良されています。
スローシャッターの無いモデルがシンプルでいいのですがスローシャッターダイヤルが付くべき所にグッタベルカの丸い板で目隠しされていてデザイン的にはイマイチです。最初からスローシャッターモデルを設けていないU(D)型のみがこの丸い円盤が無くデザイン的には○なのですが、1932年(昭和7年)といささか古すぎる(ちゃんと整備された物なら全く問題無いです。)のと値段がお散歩カメラ向きではありませんでした。日常持ち歩くカメラという理由付けでの選択ですので余り高額なのは困ります。NETで調べた中で低価格な物から程度と見比べて最もお買い得と思われるボデーを探しました。
内容の良さと価格から選んだのは徳島の「吉田カメラ」で見つけたVf セルフ無しモデルです。セルフタイマーの無い方がデザイン的には好きですので願ったり叶ったりです。価格もバルナック・ライカの中ではお買い得価格でした。シャッター幕が2枚とも交換されているとのことですのでシャッターも調整済みと考えられます。またシャッター幕交換時に清掃ぐらいは行われているだろうと思われるので各部に問題が無ければ買いです。
吉田さんからのメールで上記のことの確認と「ファインダーも外観も美しい方だと思います。」という一言で購入を決定しました。こういう時には信頼できるお店があるということは良いことです。一度も現物を見ないどころか写真すら見なくても安心して注文出来ます。 |