22.理想のローライフレックス

     

 この山の向こうにかあさんの住む町がある。マルコの長い旅も終わろうとしている。かあさんもう直ぐ会えるのですね。かあさん! かあさん! ローライ! えっ?

 

という変な書き出しで始まった今回は、理想のパートナーを求める旅のお話です。
シャーロックホームズにはワトソン君、ドンキホーテにはセルバンテス、水戸のご老公には助さん格さんと、いいパートナーに恵まれて初めてことを成し得ることが出来るのです。と今日はなんだか変ですねぇ。

     

東へ西へ

 パートナーとして選んだのは3.5Fプラナーの220のフィルムが使える物なのですが無いですね。3.5Fプラナーのモデルか他のモデルの24枚撮りなら何とか見つかるのですが3.5Fプラナーの220となると本当に見つからないです。24枚撮りをあきらめようか、レンズはプラナーでなくてもいいかとくじけそうになりますがそのたびに

 

かあさんの声が聞こえる。「がんばるのよ!マルコ」

 

 その声で、次の店まで重い足を運ぶのです。

 

ぼくのかあさん、かあさんはいませんかぁ?

 

 そしてまた次の店へ、今度の店で見つからなければマルコは野宿を覚悟しなくてはなりません。昼間はまだ暖かさが残る季節ですが夜ともなればぐんと冷えます。日はだんだん傾いてEV値は7を切りそうです。次の店へ急がなければ、暗くなる前に
やっとたどり着いた店のドアを開け

 

ぼくのかあさん、かあさんはいませんかぁ?

 

 マルコのお母さんに似た人は2人もいたのに、この店でもマルコのお母さんは見つかりませんでした。EV値はどんどん下がってマルコのセレン電池式露出計では計れないほど暗くなってしまいました。

 

僕の露出計が2.8FX並みにシリコンフォトセルならまだまだ針を振ることが出来るのに、もう動けない・・・。

 

 マルコはその夜、夢を見ました。次から次へとお母さんの顔が現れます。似ているのですがどの顔も本当のお母さんではありません。(NETで調べている様子を表している。訳者注)

 
つづく
   
   

またまた迷ってしまう〜

 海外では6×6のフォーマットに人気が有るのかハッセルやローライで撮影された写真のサイトがたくさんあります。
何気なく眺めながらモノクロってやっぱりいいな。トーンの美しさは中判ならではです。モニターの画面でも違いがはっきりと分かります。しばらく色々な写真を眺めながら・・・あれぇ違うぅ!3.5E、3.5Fで撮影された写真と2.8E、2.8Fと撮影された写真そして2.8FX、2.8GXで撮影された写真にはそれぞれ特徴が有りました。モノクロでもカラーでもその特徴は良く分かります。ハイアマチュアといわれる写真家たちの写真のようです。ライティングを使ったポートレート、スナップ、風景と、すばらしい技術で撮影されています。勿論内容もすばらしい写真ばかりです。(ローライとは全く関係ないのですが、海外の写真を見ているとモニター画面でも写真集でも日本の写真と印象が違うのは空気や光の違いでしょうか?)

1. 2.8FX、2.8GXで撮影された写真は現在の他のカメラで撮影されたものと変わりなく、すごく良く写っていますがコントラストが高くエッジが立って見えます。モノクロでもカラーでも同じ様な傾向です。発色も濃厚です。

2. 3.5E、3.5Fで撮影された写真はモノクロのトーンが美しくカラーでも自然な感じの発色です。コントラストは割りとある方ですがトーンの変化はスムーズです。

3. 2.8E、2.8Fと撮影された写真は3.5E、3.5Fで撮影された写真とよく似ていますが幾分軟らかな表現です。エッジ部分があいまいになっているような印象ですが決して悪くありません。味という範囲です。

 最新のモデルはレンズのコーティングの違いでしょうか写りも最近の国産と変わらないようです。良く写るということですね。3.5E、3.5Fで撮影された写真はどの写真も2.8E、2.8Fと撮影された写真よりもくっきりシャープに見えます。2.8E、2.8Fと撮影された写真が最も柔らかな印象です。あくまでも推測ですが3.5E、3.5Fより解像度かコントラストがあるいは両方が落ちるのでしょうか?クセノタールとプラナーの表示は一部の写真に有りましたが違いは良く分かりませんでした。これで3.5E、3.5Fが良くって2.8E、2.8Fは解像度が落ちるから良くないと簡単に決められれば悩む必要も無いのですが。

 

どちらの写りもすごいぞおぉぉぉぉぉ!

 

と、取り乱しました。申し訳ありません。

 

 あまりにもすばらしい写真を見ちゃいけませんね。モノクロームは1960年代の写真が多かったこともありフィルムはTri-Xの組み合わせ、現在でも一番好きなフィルムです。それぞれの特徴をうまく使っていて見とれてしまいます。私にもこの様ないい写真を撮ることが出来るのでしょうか。

P.S.(後日追記)
  2.8Fプラナーで撮影された写真をじっくり見ていたのですが細い線などもよく描写されていました。解像度が落ちるのではなく、どちらといえばコントラストが低いようです。独特の甘さはコントラストにありそうです。単純な光学性能の比較ではクセノタールが一歩リードしているように思えるのだが、どうなんでしょうか?