17.M4は、やはり美しかった

   
   
 

 始めて取引するお店も何度かのメールのやり取りで感触がつかめるでしょう。何度か取引のあったお店なら安心の度合いはぐっと増します。この段階で怪しげな店を選ばなかったらほぼ間違いのない商品の購入が約束されたといってもいいでしょう。
  なぜならどのような商売でも口コミの情報というものが馬鹿に出来ないことを知っているからです。どこそこの店は値段は高いがみんな美品であるとか、品物は汚いが中身は大丈夫とか、とにかく安い店だとか、修理に出すともっと酷くなって帰ってくる店だとか、店員の態度が悪い店とか、どの店員がカツラだとか・・・ets,ets。NET社会になって口コミ情報というものの伝播が高速度、広範囲になった今、店主がもっとも気に掛けていることです。こんなことを書いているサイトは世界中にあるわけですからね。
  又反対に悪い客もいて、何度も来店するがここに傷がなければとかこの感触がよかったらとか何かに難癖をつけて一向に買わない客とか自分のライカを見せに来るだけの客とか、大阪だけかも知りませんが値切る客とか、値切るのも結構ですがシャレになるぐらいの金額の値引き交渉にしましょう。横から見ていても「そりゃ無いでしょう。」というほどの値引き交渉をしている人もいます。高い買い物ですから気持ちはすご〜く解かりますが気持ちよく買い物をしてお店といい付き合いが出来る方がずっと得です。30年〜半世紀前の機械なんだから完璧な物は中々無いでしょうし、お店としては欲しけりゃもっと金を出せというのが本音でしょう。人それぞれ店それぞれです。
  今回時間も有ったので梅田の中古カメラ店に偵察に行ったのですが自分の予算内ではかなり汚い物しか見当たりませんでした。動作さえしっかりしていれば外見にはこだわらない私でさえ二の足を踏む個体しか発見できませんでした。長く使われて出来た傷というよりも乱暴に使われていた様な印象の傷の付き方です。こういう傷の付き方は中身も心配です。25万円位からは外観も機関もよさそうな物がありますが予算オーバーです。近場に無いとなるとNET販売(通販)の出番です。
  何店舗かに気になるM4の情報をメールしていただいた中で程度が一番よさそうで予算にあった物がこのM4です。(下の写真)
きっとこういう写真を撮って送るのも仕事だとはいえ大変だと思う。普段サイト用にデジカメ写真を撮っているのだが綺麗に撮るのは結構難しいものだ。
 徳島の「クラシックカメラの吉田カメラ店」から送って頂いた5枚の写真の中の4枚です。写真からは大まかな印象しか掴めませんが当たりや大きな傷は確認出来ます。

     

写真は徳島の「クラシックカメラの吉田カメラ店」から送られてきた写真をリサイズした物です。

 

 そしてメールにはこう書かれています。
「OH済み、ファインダー良好クリアーです。シャッター動作、各部動作問題なし。当たりも無く細かいスレが少しあるだけです。結構美品だと思います。」
 写真からも大きな傷は見当たらず美品と言えそうです。他店の物と見比べても(あくまで写真ですが)外観は一番よさそうです。動作に問題なければ外観は問は無いと言えどやっぱり綺麗な物はうれしいものです。OH済み、1年間の保障と記載されている所からも中身にも自信有りという風情です。価格も予算内ですし発注することにします。 簡単に発注したように見えますがこれでも写真を頂いてから2日間結構悩みました!



M4 (#1250919)

 この文章を書いている時に届きました。
徳島のすだち・・・じゃなくってM4。
第1印象は”美品”所有するライカの中でも1番綺麗な個体です。細かいスレは何箇所か有りますがアタリというものは小さなアタリも含め皆無です。
店から来たメール通りのコンディションです。

 さっそく、レリーズボタンを取り付けてみる。ニンマリする瞬間だ!

 ファインダーも綺麗に見えている。レンズを取り付けて距離計のチェックをするインフも出ている。
 シャッター速度もダイヤルに合わせて変化しているし、シャッター幕も問題なく開いているようだ。巻き上げもスムーズ特に問題はなさそうだ。
 一度も見ずに買ったので届くまで不安だったがこれで一安心です。店で発見出来なかった潜在的なトラブルがあっても1年間の保障も付いていますので安心です。いい個体を選んだというよりいい店を見つけたと思う。

 後は実際に撮影して見ないとね。

     

M3とM4

 M4のデザインはM3と比べるとシンプル。
機能美とはM型の為にある言葉だがM4は一層洗練されている。
  こうして見るとM2と似たイメージだ。 ドイツ語でカメラは女性名詞らしいがM3は無骨で男性的、M4は女性的だ。カメラ雑誌に登場する女性もM2やM4を所有する人が多い。35mmのファインダーの有無だけではない様な気がしますが・・・どうでしょう。
 M4はM3、M2の最終進化型でも有り、この後に続くM5、M6、M7の基本形とも言える。M5は違うんじゃないという人もいるでしょうがデザインは継承されてはいませんがライツ社はこのM4に露出計を組み込もうとしていた形跡があります。その秘密はレンズマウントにあります。M4に露出計が組み込まれていたならどうなっていたでしょうか。実際に組み込まれたのはご存知のようにこの後に発売されたM5です。

       

 巻き上げクランクの形状と、巻き戻しノブの変更が特徴です。シンクロターミナルも一般的なドイツ式に変わっています。巻き上げクランクの形状はM5やM6に引き継がれるが微妙に違っています。予備角や巻上げ角の違いに対応しているようだ。

 M3は1958年製造、M4は1970年製造。干支でひと回り違いだ。

  軍艦部にLeicaのロゴとERNST LEITZ GmbH WETZLARの刻印が有るという事は無条件にうれしい。
  ロゴや文字はM4は太いとよく言われるがM3、M2、M4と比べて見るとロゴの太さに確かに違いが有るが型式によって違っているというよりロットごとか職人さんの手の違いで少しづつ違うのでしょう。それにみんな古い物だから薄れ方も違いますものね。
 文字が太いとか細いとかどうでもいいことが話題になるのはやっぱりライカ。


M3とM4