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15.単体露出計(Exposure Meter) |
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| 写真を撮る上で必要不可欠なのは適当な露光を与えることであるのだが、最近のカメラの場合はオートマティックに露光量を決定したり、露出計が内蔵されているのが当たり前なので単体露出計を使用する人は少なくなっています。しかし貴方や私のように露出計の無い古いカメラを使っている人種には単体露出計は必要です。光を見れば露出が分かるから必要無いよという人もいるでしょうが、勘ピュータがいつも正確という訳でもありませんし確認の意味からも必要になる時があります。
フィルムのラチチュードの狭いカラーポジを使った撮影の場合は尚更です。モノクロ撮影の場合はフィルムのラチチュードが広いので露出がラフになっても構わないような事が書かれていますが自家現像する人には説明不要でしょうが、自分が理想とするプリントに仕上げるにはフィルムに焼き付けられた情報量がものをいいます。この情報を多くフィルムに残すにはカラーポジフィルムとは違った意味で露出を適正にすることは不可欠です。
それに露出計をポケットあるいはバッグから取り出してちょっと覗くなんてかっこいいじゃないですか。
よほどのこだわりがあるのではないのなら最近の露出計を購入しましょう。そうすれば精度に関しては悩むことはありません。中古品でもあまり古いものでない限り問題ないと思いますし、「俺の露出計はいつも半段低く表示されるんだ。」と理解していれば使用に際して問題はありませんが基本となる数値でもありますので出来れば新品の購入をすすめます。
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1.測光方式の違い(入射式と反射式)による使い勝手 |
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ご存知のように測光方式はその場の光を直接取り込んで測光する入射式(素子の上に乳白の半球形のドームが乗っかっているやつ)と被写体に当たっている光を測光する反射式があります。カメラ本体に内蔵されているのはこちらのタイプです。被写体に当たっている光を読むのでこの方式のほうがよさそうな感じがするでしょう。被写体を狙ってスイッチをピッと(ピッとは言いませんが)すると露出値が表示され大変簡単です。でもこの反射式には落とし穴が2つあるのです。
その1つは色が分からないということです。本来明るさというのは光の強さにその物の反射率を掛け合わせたものなのですが 白い色は反射率が高く露出値は高く表示され反対に反射率の低い黒い色の露出値は低く表示される。露出計は白い、黒いの色の違いを判断してはいなくて明るい、暗いと判断してしまいます。それでは何を基準にしていいのか判らないので「世の中の白い色から真っ黒な色までの平均値は18%のグレーになる」ということを基準にして、いま私は18%グレーを計っていますという約束事を作って表示しているということです。簡単に言いますと白い色を測光して表示されている露出値で撮影すると白い色は18%グレーに、また黒い色を測光して表示された値で撮影すると黒い色も18%グレーになってしまいます。要するに被写体を18%グレーの反射率と認識して露出値を表示しているということです。黒い服を着た人物や白い壁をバックにしている場合は露出値を鵜呑みには出来ません。そのことを理解したうえでないと適正な露出値を判断できません。
もう1つの落とし穴はどの範囲を計っているのかということです。反射式露出計の説明書には何度の範囲を測光しているか表示されています。たとえば測光角度30度だとしますと50mmレンズの画角は対角で45度、水平で40度ですのでその画面の65%を測光していますが、90mmレンズを使用したなら画角は対角で27度、水平で24度ですので露出計は画面の外側まで測光していることになります。もしそこが極端に明るかったり暗かったりすると露出値に影響が出ます。
もう一方の入射式は光球を被写体の位置からカメラに向けてその場の明るさを直接測るので反射式のように被写体が黒かろうが白かろうかその反射率の影響を受けないので正確な露出値を計ることが出来るがこの入射式にも落とし穴がある。その1つは発光体を計れないこと。もう1つは被写体の位置で測光しなければならないので風景のような遠くの物を測光出来ない。ということであるが、あちらの山に降り注ぐ光もこの場に降り注ぐ光も同じ太陽からの光であるので同様にみなせばなんら問題なくこの場でも測光が出来ます。被写体が影の中にあるのなら光球に影を作ってやれば同様に測光出来ます。ただし被写体と撮影者の位置の明暗の差が激しい場合は撮影者の位置では測光が出来ません。
この様に反射式も入射式も一長一短があるので目的に合った物か自分が使い易いものを選びましょう。また反射式と入射式を切り替えて使える物もあります。
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2.表示方式の違い |
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昔ながらに指針とダイヤルで表示するタイプとデジタル数値で表示するタイプがあります。指針とダイヤルで表示するタイプは絞り値とシャッタースピードの組み合わせが一度に見ることが出来その中の組み合わせで表現に適当と思われる組み合わせを選択することが出来ます。また直接絞り値とシャッタースピードの組み合わせを表示する物もあるが中にはEV値やフートキャンドル値を表示してダイヤルを使ってそれを絞り値とシャッタースピードに換算しなければならない機種もあります。
デジタルタイプの表示は設定した絞り値に応じたシャッタースピードか、設定したシャッタースピードに応じた絞り値を表示します。ダイヤルを回すかスイッチを押すことによって他の組み合わせを呼び出すことが出来ますが普通、表示は常に一種類の組み合わせだけです。 |
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| 入射式、反射式どちらを使う場合にもその特性を理解したうえで使わなければなりません。表示されている数字や指針は幾ら精度が高く正確であっても適正な露出値を示している訳ではありません。被写体の色や光の方向などによって露出値の補正が必要です。補正を適切に行うには経験と努力が必要ですが露出の補正を適切に行うには撮ろうとしている写真の内容にふさわしいと思われる露出をイメージすることの方が大事なことであり、また最も難しいことです。
真偽のほどは分かりませんがリー・フリードランダーが「なぜ露出計を使わないのですか?」と言う質問に「露出値はフィルムの箱にみんな書いてあるよ。」と答えています。凡人の私などはなかなかこの心境になれないのでいくつも露出計を買い求めるのでしょう。 |
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3.使用している単体露出計の話 |
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セコニック スタジオデラックスU(MODEL L-398M)
SEKONIC STUDIO DELUXE U |
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入射、反射式、測定範囲4EV〜17EV
世界中のスタジオで愛用されていると書かれていますがそれは誇張でもなくもっとも代表的な入射式のアナログ式露出計でしょう。スタジオでは他のフラッシュメータも使っているでしょうが必ずといっていいほどこの露出計はあります。マイナーチェンジ前の方が文字が大きくて見やすかったのですが実用としては新しい物の方が信頼出来ます。
反射式にもなりますが入射式から反射式へまたその反対へと切り替えるのはすごく面倒ですし反射式として使った時の感度は信頼度が低く余り実用的ではないので反射式として使ったことはありません。ダイヤル式なので絞り値とシャッタースピードの組み合わせは一目瞭然ですがフートキャンドル値を副ダイヤルで読み替えなければならないのが手間です。また明るさによって受光部に遮光板を挿入する必要もあり使い勝手はあまりいいとはいえません。また感度もよくないので暗い場面だと使えないこともあります。
大きい、重い、使い難いと三拍子揃った露出計です。こうして書いてみるといいところが一つも無いような印象を与えますがアナログ式としてはGOSSENのルナシックスシリーズと共に使ってみたくなる露出計です。今まで使っていてトラブルもありませんし精度も全く問題ありません。受光素子に電池不要のセレン光電池を使用しているので何処に持っていっても安心です。
内部には強力な永久磁石が内蔵されていますので磁気カード等に影響を与える場合もありますので取り扱いに注意が必要です。 |
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セコニック ツインメイト (L-208)
SEKONIC TWINMATE |
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入射、反射式切り替えタイプ、測定範囲3EV〜17EV
シリコンフォトダイオードを使っているので感度は敏感です。スタジオデラックスを持ち出すのが面倒なときに小さくて使いやすい物が無いかなと選択した機種。
手にとって見るとまるでオモチャのようです。こんな物で大丈夫かなと不安になるくらいです。しかし値段と精度はオモチャじゃないんですね。もっぱら反射式として使っていました。被写体に向かってピッでOKです。
余計な物が無いのでいたって使い方は簡単です。 測光角は33度で50mmレンズ使用時の70%の範囲を測光しています。測光スイッチを押すと15秒間指針を保持していますがこれは保持しない方がいいと思います。下記のVC−METERのようにスイッチを押すと15秒間測光し続けている方が光の状態の変化に対応しやすいです。
アクセサリーシューに取り付けることが出来ますがよほど勇気のある人か、デザインに全く無頓着な人でないと取り付ける気にはならないでしょう。
又小さいと片手で操作がし易そうに見えますが実際は逆で小さい物ほど手があまって片手操作がし辛いです。
今このツインメイトは友人の元へ嫁いでいます。 |
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フォクトレンダー VCメータ
VOIGTLANDER VC-METER |
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反射式、測光範囲1EV〜20EV
この機種もシリコンフォトダイオードを使用した大変反応の速い小型露出計です。
絞り値を決めておいてシャッタースピードダイヤルを回すか、シャッタースピードを決めておいて絞りダイヤルを回すかして露出を決定する。絞り優先的にもシャッタースピード優先的にも使える。小型で携帯にも便利ですしカメラのアクセサリーシューに取り付けることが出来るのでM2やM3に乗っけて使っても結構様になる。外装色は写真のブラックとシルバーがあります。ボディの色に合わせて使うのがおしゃれです。発売当初シルバーが品切れだったので黒色にしたのですが実用には何も問題はありませんがやっぱりボディ色と合わせたいですね。
いつもポケットに入れておいてチラッと確認するのには小型で便利ですが、LEDが点灯するまではどれ位ずれているのか分かりません。この機種は測光スイッチを押してから15秒間測光しています。測光画角は30度です。上記のツインメートのLED表示版と思えばいいですが絞り値とシャッター速度の組み合わせを頭の中で換算しなければなりませんのでシャッタースピードを固定しておいて絞り値を変える、シャッタースピード優先的な使い方が一番使い易いと思います。 |
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ゴッセン シックストマット
GOSSEN SIXTOMAT digital |
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入射、反射式切り替えタイプ、測定範囲−2.5EV〜18EV
つい最近スタジオデラックスに変わって実戦配備されたデジタル表示の入射式、反射式切り替えタイプです。
カメラ内臓タイプの露出計は露出のズレが分かりやすい指針式に勝る物はないと考える主義ですが単体露出計は今その場の露出値を知っておきたいだけなので露出のズレを知る必要がありませんので数字の表示でハッキリと判るこの様な製品が使いやすいです。
またスイッチの配置がモードの切り替えはモードの表示が左右に並んでいますのでスイッチも左右に向いていますし、指示値を切り替えるにはスクロールする感覚で上下に並んでいます。とてもよく考えられた配置です。またデザイン上のアクセントにもなっています。ただ入射式で使用する場合、光球の配置が先端部分ですので表示を見ながら測光する場合180度くるりと回って被写体を背にして測光しなければなりませんので表示部側に光球が配置されている物に比べると少し使いにくいです。セコニックのフラッシュメイト(L-308B)と最後まで悩んだ点でもあります。フラッシュメイトは名前の通り定常光だけでなくフラッシュ光の測光も出来ますのでフラッシュを使用する方にはフラッシュメイトの方がお奨めです。
反射式に切り替え時の測光角度が25度と他社に比べて狭いので被写体のどの部分を測光しているかよく認識する必要がある。
性能的にはセコニックのフラッシュメイト(L-308B)と大差ありませんのでどちらを選択しても裏切られるようなことはないと思います。シックストマットの選択理由は今まで使っていた露出計がセコニックの物だったので今度は違うメーカーにしたかったこと、操作が簡単なこと、デザインが秀逸であること、そしてローライフレックスの露出計に書かれているあの”GOSSEN”であることだ。
今まで使っていたスタジオでラックスと比べて迅速に測光出来ます。現場では速く測光出来ることはとても大事なことです。カメラは古い銀塩カメラが大好きですが、露出計は最新のデジタルがとても使いやすく出来ています。
デザインも 古いライカとこの最新の露出計が結構マッチすると思っているのは私だけでしょうか? |
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