2005年4月

 

2005/04/01 (fri) 快晴。つぼみまだ膨らまず。近所の小さな工場(こうばと読んで下さい。)の脇にある桜の木です。工場の周りに新興住宅が押し寄せてきているので数年後にはこの桜の木と共に工場は無くなってしまうだろう。今日から新年度、新学期ということで何かが新しくなるのだろう。相変わらず古いカメラにフィルムを詰めて徘徊しております。予約票を確認して見るとルミエールの塗装予約は4月初めではなく4月の終わりでした。勘違いから一ヶ月の猶予が生まれた訳だが、頭の中に住む黒服の人物は「気に入ったM3が探せるね。」と言い、白服の人物は「ブラックペイントにするなとは言わないが今持っているM3を塗ればいいんじゃない。」と囁きます。で、いつも黒服の人物の方が声が大きいのです。(笑)
Gear(カメラとレンズ紹介のページ)に使用している写真をCaplioR2で写した写真に差し替えました。一部は以前のままですが、早く差し替えたいと思わせるだけの違いがあります。

2005/04/02 (sat) 午後から雨の予報だったが今日一日天候がもった。ディロールでTri-Xをパトローネに詰める。この時点ではどのフィルムにも傑作を生み出す力が閉じ込められているがひとたびカメラに詰めシャッターを切った瞬間から無残な結果を記録する。まだ、すべての可能性を秘めている巻き込んでいる時が一番いい時間かも。何でも撮れそうな気分だ。

2005/04/03 (sun) 雨は午前中に上がる。本当に暖かな春の雨ですね。その証拠のように一雨ごとに庭の小さな花たちがいっせいに開きます。こちらも負けずに暗室の扉を開けてチャプチャプを開始しますか。なんたって水ぬるむ頃ですから、現像液もぬるむ頃でしょう。温度管理が楽になる季節の到来です。今週は伊勢方面に撮影に出かける(といっても母親に付き合ってなので2日間くらい時間が取れるかな。)ので帰って来てから冬の間休んでいたプリントを再開しよう。伊勢へ出かけるのにメールのチェックのためにノートブックは持参しますが携帯電話に繋いでのサイトのアップデートは通信速度的にも料金的にもちょっと辛いものがあります。ということで明日から木曜日まで日記をアップ出来ません。(帰宅後更新)夜は時間が出来るのでなにか次のエッセーを書きたいと思っています。

2005/04/04 (mon) 前夜はしとしとと降っていましたが朝から快晴風強し。午後より大王町船越の漁村で撮影。持参したカメラはM3にSummicron50mm、M4にM-Rokkor28mmの組み合わせ。28mmは外付けファインダーが無いのでM4のファインダーいっぱいいっぱいか少し外まで写るというアバウトさである。Tri-X5本撮影。

2005/04/06 (wed) 午前中は快晴だったが午後からSummicron好みの薄曇。温度は20度近くまで上昇。今日は午後より大王町名切で撮影。以前にも撮影した所だが狭い路地を探索。大王町の正式なキャッチフレーズは「絵描きの町」なのだが「老人と猫」の町でもある。どこの集落も過疎化が進行した結果である。ただしほとんどの路地が坂道と階段のおかげで老人も猫もすこぶる付きの元気さなのだ。Tri-X6本、PRESTO1本撮影。

2005/04/07 (thu) 早朝に驟雨のち時々日が差す。14時過ぎに伊勢より帰阪。4日ほど見ない間に1日の日記にある工場横の桜も満開です。(ちなみに写真は母親が手入れしている桃の花。桜じゃないです。)5日にNETで見付けたM3を発注した。迷いに迷ったのだが、心が「これがいいんじゃないですか。」と囁くので決定しました。今回はどれを見ても決定打が無く、ルミエールのタカハシ氏にまでアドバイスを貰い(感謝!)やっとの決定でした。ファインダー良好、シャッターも良好のブツです。予算も当初よりはかなりのアップだが長く使うことを考えれば気に入った物を手に入れるのが正しい中古道なのだ。M3の価格としてはちょうど中間ぐらいだがいつも安い物しか買わないので私にすれば高額のM3になりました。(M3、M2って最近高値のような気がします。M2のそこそこ程度のいいものが20万円オーバー、30万円に手が届きそうな物もあります。普通のクロームのM2ですよ〜。)到着は土曜日だ。未現像フィルムが14本も溜まってしまったので現像しなければならないのだけど、明日も天気が良さそうなので外に出たいです。

2005/04/08 (fri) 天気予報とは裏腹に朝から今にも雨が降りそうな曇り空。外に出ずにフィルム現像をしろという神のご託宣か?神様の言うことはちゃんと聞かないといけないので現像の用意を始める。午後から晴れて来たが今日はおとなしく現像作業をすることにした。半分ほどのところで近所を散歩、自然と言うものは風や気温に敏感なものですね。桜は満開。現像は続く・・・。少し前からD76をXTOLに変更しているのだが、ようやく感じがつかめてきた感じです。使用感をまとめてから暗室雑記にアップしたいと思います。化学はまるで解らないのであくまでも使用感です。残念〜

 アルチザン&アーティストと言えばコスメバッグで有名なバッグメーカーですがカメラバッグも有名です。最初に発表されたACAMシリーズはホームページでも在庫カラーのみの販売になっているようですが製造中止したのでしょうか。色々なバッグを使って来て、現在ACAM-2000を愛用しているのですが使い易さNo.1のバッグです。製造中止なら残念です。


2005/04/09 (sat) 快晴。いいお天気です。桜の花見客の人出も最高になるのでは、来週は雨と曇りの予報です。へそ曲がりは雨の桜を撮りに出かけようかと考えています。100年の歴史を誇るMGローバー社が経営破たん。ローバー社は以前に小型車ミニはBMW社、ランドローバーは米フォード社そのほかの車種がMG社の傘下になり営業が続けられていた訳だがこの中の唯一の英国内メーカーであるMGローバー社が経営破たんに陥った訳だ。ブランドと優秀な技術力だけでは経営が成り立たなかったと言うことだが、MGローバー社をライカ社と読み替えてみるとなにやら似ていなくも無い。
 東京のKカメラより後期型のM3が届く。2,3気になるところもあるがまずまず合格。エッセイ32.「続・黒く塗れ(Paint it Black) M3編」をアップしました。修理のプロの方からのアドバイスも掲載していますので中古カメラを買おうかなって思っている方にも参考になると思います。あわせてご覧下さい。

2005/04/10 (sun) 日中は何とか天気が持ちましたが夜半から雨です。この雨で桜の花も散り始めます。桜を見に行ったり写真を撮りに行ったりということはしないのですが、桜が散り始めると喧騒も終わり静かな日常が戻ってくるように思います。

2005/04/12 (tue) 終日驟雨。桜の花びらがアスファルトに模様を書いています。肌寒さがこの模様には合っているようです。
左の写真のコーティングの違い、解ります?左はパープル系、右はアンバー系です。パープル系はマルチコートっぽい感じで良く写りそうです。が買ったのは右のアンバー系のコーティングの方のレンズです。1959年〜1974年まで発売されたエルマーリート90mmの最初期1959年製のレンズです。モノクロームにはこちらの方がよさそうに思ったのですが吉と出るか凶と出るか?(写真提供:吉田カメラ)

2005/04/13 (wed) 少し前のニュースですが、京セラがコンタックスから全面撤退を発表しました。銀塩を止めるなんて生易しいことではなくコンタックスという商標を一切使わないということらしい。企業としては当然の流れなのかもしれないが寂しい話です。ニコンとキヤノンという二大帝国にRTSで切り込んできた時代が懐かしいですね。当時の感想は「なんて美しいカメラが出たのだろう。」でした。カメラといえば無骨で男臭いスタイルが中心だった時代へ女性的な繊細な感じのするカメラが登場したと感じました。また歴史が一つ終わりました。

2005/04/15 (fri) すがすがしい天気です。散歩にはもって来いなのですが今週から来週いっぱいまでちょっぴり忙しい。新しい写真もアップしたいのですが来週末まで我慢。エルマーリート90mmが届きました。本当にライツ初期の物の作りは素晴らしいです。外観だけでは無く、一つ一つの部品の加工精度もすごい。エルマーリート90mmはレンズヘッドを取り外してビゾに使えます。レンズヘッドを鏡筒に何度も付けたり外したりということになりますがピント精度を確保しています。レンズヘッドと鏡筒の間の一枚のリングの厚みの調整で個々のセットを組み立てるという誤差の逃げがよく考えられていてとても合理的な設計です。当時値段が高かったことも納得です。

2005/04/16 (sat) 快晴。桜の花が散る頃になると新緑が目に映えます。一口に緑と言っても何と多くの色が有るのでしょう。NETで中古店の商品を見ているのが買う買わないを別にしても好きなのですがM6やM6TTLの普通のクロームボディが売約済みになっていたりすると、まだまだ真面目に写真をする人が居るのだなぁっとうれしくなってしまいます。単なる思い込みなんでしょうがM6やM6TTLのクロームボディには真面目に写真をしようとする若者を想像してしまいます。もし、あなたが40代や50代であってもあなたの中に「真面目に写真をしようとする若者」がきっと住んでいるのです。

2005/04/19 (tue) 本日も快晴だが明日から天候が崩れるようです。六甲山にも雲が懸かってきた。先日の新聞に本当の「もったいない」とは使いもしない物を捨てるのがもったいないと後生大事にため込むことではなく必要なものを必要なだけ手入れをして長く使うことだと言う記事が載っていました。ご尤もです。耳が痛いです。・・・が言い訳を言わせて貰うならカメラもレンズもちゃんと使っています。

2005/04/21 (thu) フォトギャラリーに写真をアップするためにスキャンニング中。PCのモニター上でもズミクロン50mmの肌理の細かさに感動。物体の質感をあますことなく表現する。描写の表現に「空気感」と言う言葉を良く使うが、同時に使ったロッコール28mmも似た感じの表現だが空気感はズミクロンがさらっとした感じでロッコールの方が湿度が高い。まるでそよとも風が吹かない真夏の夜のような空気と言えば分かるか。分からないよね。私もどういう言葉で言えばいいのか分からないのですが違いは瞭然です。どちらが良いとかではなくこれがレンズの個性(味)なのですね。技術的に・・・収差がどうとかと言う野暮は無しです。ズミクロン50mmに惚れ直しました。現用のズミクロンはデュアルレンジ(DR)、近接ズミクロンと呼ばれているメガネ付きのズミクロンですが、これはメガネの台座部分がごつくて重いのです。少しは軽量でデザインの良い普通の固定鏡胴のズミクロンが欲しくなったと言う話ではありません。・・・念のために。
 ルミエールに送ったM3の分解が開始され機構に問題は無さそうですという報告。清掃、注油、調整といったことでOHは済みそうです。すばらしい操作感になって戻ってくることでしょう。あぁ・・・それから日焼けして真っ黒になって帰ってきます。楽しみだなぁ〜。

2005/04/22 (fri) 快晴。今日で仕事は一段落、来週は写真三昧の予定。撮りに行きたい場所が数ヶ所あります。電車で1〜1.5時間範囲なのでまぁ近いと言えるので、後は億劫がらずに出掛けるだけですが根が面倒くさがりなので来週に向かって気分を盛り立てなければなりません。自分のことながら厄介な性格です。

2005/04/23 (sat) フォトギャラリーを更新。たくさんのネガを見ていると使用レンズによって違いがあることも明白ですがそれよりも顕著なのが自分流と言えば良いのか好きな感じというものがある。これはどんなレンズを使っていても同じなのである。当たり前の様でも有り不思議でもある。どんなレンズを使っても同じような感じに撮っているとは言えやっぱり色々なレンズを使ってみたいのだ。レンズと言えばツァイスの新レンズの話題が雑誌を賑わしています。マウントに互換があるのでライカのボディにツァイスのレンズと言う夢の組み合わせが可能になった訳ですがツァイスイコンのRFカメラ共々余り興味がない。なかなか良い兆候だ。

2005/04/25 (mon) 尼崎で列車事故のニュース。死傷者多数の模様。神戸の三宮まで撮影に行く予定だったが中止にする。こんな大変な事故が起こっている近所でのんきに撮影する必要もなし。日を改めれば済むことなり。「合掌」
 どこを見に行ってもおしゃれなブログばやりですね。決して悪いなどと言うつもりは無いが俺にはついて行けない。今まで通りのんびりやるさ。

2005/04/26 (tue) 昨日の尼崎のJR列車事故は救援作業が進むに連れ被害の大きさが明らかになり想像以上の大惨事を呈した。日常利用するものだけに恐怖を身近に感じる。古くは国鉄東海道本線鶴見(神奈川県)での事故、三セクの信楽鉄道の事故と乗車人員の多い鉄道はひとたび事故が起きると多数の死傷者が発生する。関係者だけではなく全ての人が利便性と安全性についてしっかりとした考えが必要な時だ。

2005/04/27 (wed) コシナが作っている今度のツァイスのレンズ、ZMシリーズでしたっけ。人気も有り、この後発売されるビオゴン21mm、25mmも前評判が高いようだ。特に25mmは21mmほど画面がデフォルメされず28mmに飽きてきた広角ファンに歓迎されそうだ。昔、北井一夫氏がキヤノンの25mmで撮影していた写真集が好きなこともあり25mmの画角は好きだ。ツァイスの25mmに人気が集まることはいいのだがこの人気に乗じてライカのエルマーリート24mmの中古価格が上昇しやしないかとビクビクです。今まであまり人気が無かった画角ですのでライカの広角レンズとしては安値安定(一般的に見れば十分高価といえますがライカのレンズとしてはということです。)だったのですが、ビオゴン人気(新品のビオゴン25mmの方が中古のエルマーリート24mmより安いのです。)で値下がりを期待しているのですが・・・まあ、無理だろうな。元々あまり売れていないのか中古も品薄ですからね。

2005/04/28 (thu) 2:30AM起床で和歌山へ釣りに出かける。ウキを見つめながら無心になる為と言いたいところだが、釣りと写真は同じだなぁ等と考えている。釣竿がカメラでウキがレンズだ。どんな道具でも釣れるときは釣れるだろうが、魚に応じた竿とウキが必要だ。写真の内容にふさわしいカメラとレンズのように、高価なカメラでいい写真が撮れる訳ではないところと高価な竿で大物が釣れる訳ではないところも、こういう時にはこっちの竿が、こういう時にはこのウキがということまでそっくり。
 ルミエールからペイントとOH完了のメール。もう少し日にちが掛かるだろうと思っていたのだが、連休中に使えるようにと配慮して下さったのだろう。ありがたいことです。明日午前中に到着。今から戻って来るのが楽しみだ。

2005/04/29 (fri) 快晴というよりまるで夏のような天気。我われの世代では天皇誕生日の祝日。世間はGWに突入したが先日のJR事故や観光バスの事故のようなことが無く楽しいGWであって欲しい。
 M3がブラックペイントとOHが完了して戻って来た。手に取った第一印象はブラックペイントされたM3はクロームメッキのものと比べまるで別のカメラだ。M2のときにはクロームのM2が黒くなったという以外にこのようには感じなかった。不思議な感覚です。さっそく明日使ってみよう。暗室の室温がここ数週間20てん何度という理想的な温度なのだがプリントをする気分にならない。直ぐにでもプリントをしたいと思う写真が無いのが原因だ。解決方法はせっせと写真を撮る以外にない。

2005/04/30 (sat) 明日から5月だ。1/3年が経過、時間の経過が年々速く感じる、きっと歳を取ったのだろう。
  時間に任せ、写真関連のブログを拝見している。カメラやレンズといった機材の話から写真に対する考えやなぜ写真を撮るのか?と言った哲学的な話題まで多様である。また同じ機材のパフォーマンスでも正反対の意見もあったりする。生まれ、育ち、写真遍歴、何を撮りたいのか等を考え合わせれば当然か。ましてや写真そのものの話になれば千差万別、複雑怪奇は当たり前だろうな。でも共通していることは写真が好きなこと、楽しんでいることだ。好きなことを楽しめるということはステキなことだ。
 あるブログの中で「・・・ライカを黒塗りにすることを中止した。・・・傷だらけのクロームの上に新たに自分の歴史を刻んでいけばいい・・・」と言う文書を見て、ライカと自身の歴史を重ね合わせ考えている私と同じような人物に遭遇した。ただし黒塗りにして喜んでいる私よりは数段人間が上であることは言うまでも無い。
 尼崎の列車事故以来全国の鉄道で置石事件が頻繁に発生。事故が起きたり世間が騒ぐのが面白いということらしい、107名もの人命が失われたことを面白いと考えていることがすでに犯罪だ。紙面も「置石によるいたずら」と書いているが「いたずら」なんて言うものじゃないだろうが犯罪だ。
 もう一つ時事ネタ、ベトナム戦争終戦30周年。当時学生の私はゲバ棒を振り回すようなことは無かったが集会やデモには参加していた。きっとゲバ棒が何のことか知らない人たちもいっぱいいるのだろうなぁ。きっと歳を取ったのだろう。

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