| ここで言う標準ネガとはあくまでも私にとって(あなたにとって)の標準と言う意味です。題材やプリントの好みの違いで標準と言っても絶対的なものではなく幅があると考えています。標準ネガとはプリントしやすいネガを作ることだと考えています。
このプリントしやすいネガというのはゾーンシステムで解説されていますので専門の本やゾーンシステムに関するサイトを参考にしてもらうとして(本当は説明出来なかったりして)スポットメータを使ってどの部分がゾーンいくつか関連付け明暗比を求め標準現像すべきかプラス現像あるいはマイナス現像すべきか決め印画紙の再現域に入るかどうか決める。この様に被写体の明暗の幅を印画紙の再現域に収めるためにコントラストをコントロールするための方法がゾーンシステムの基本的な考え方だと認識しています。スポットメーターで露出を確認して撮影する方法だとスナップ写真のように行き当たりばったりの場合はどうするんだと言うことになります。道行く人や通り過ぎる車を止めて露出を計る訳にはいきませんものね。
もう一つの問題はゾーンシステムは元々がシートフィルムの使用が原則に考えられていることです。輝度差の激しい被写体の場合はマイナス現像で輝度差の小さい被写体の場合はプラス現像でコントラストを調整する訳なのだがロールフィルムの場合には1本の中に輝度差の大きいものや小さなものがが混在する場合がほとんどなので1コマずつ現像時間を変えることは不可能です。ではゾーンシステムの考え方は無駄かと言うとそうではないのです。ロールフィルム、スナップ派はゾーンシステムをそのまま実践することは出来ませんが輝度差や印画紙の再現幅を理解しているとしないではずいぶんと違いますし、今シャッターを押そうとしているこの場面のどこからどこまで(輝度的に)を再現したいかあるいはどこを捨ててしまうかと言うことを考えて写真を撮ることと、曇りの日に撮った物かピーカンの日に撮った物かで現像時間を考慮することが出来ます。ゾーンシステムを実践しようとするより理屈を理解して普段の撮影の一助にすると考えたほうがいいでしょう。 |