第14回 FocomatTc の調整

   
     
 いよいよFocomatを使って引き伸ばしが出来ます。でもその前にしなければならない事があります。自動焦点の調整とランプ位置の調整です。自動焦点の調整はメーカー出荷時に行われているのですがそれは遥か昔のことです。引き伸ばしレンズを交換したり高さの違うイーゼルを使ったりしない限り一度の調整で済みます。
 以下の調整方法は「Focomatを使おう!」 http://www.asahi-net.or.jp/~jq5t-ity/index.htmを参考にしています。初めて調整する時は文章だけではなかなか解かりません。(一度理解出来ればな〜んだ。なんですが最初はどこどこって感じでした。)やっぱりびぃじゅあるに訴えた方が解かり易いと思います。
 自動焦点はフォコマートの特徴でも有りますし自動焦点が有るから迅速なプリントが可能です。自動焦点の調整は手を抜かずに納得するまで行って下さい。(と自分自身に言い聞かせている訳です!)
  自分自身のマニュアルとして、又これから購入される方や 調整する方の手助けになれば幸いです。(記事の中で間違いやもっといい方法などがあればお知らせ下さい。)

1.本体の位置調整
  2004/06/16初版、2004/06/18改定1版
     
コラム
 コラムの穴にピンが挿入されています。
Aの位置にピンがある時は専用イーゼル上にピントが来る位置です。Bの位置にピンがある時は台板上にピントが来る位置です。このAとBの違いが1inch(25.4mm)です。専用イーゼルの高さは1inchということです。下の穴Bにピンを刺してピンの頭からお使いのイーゼルの高さ分、上に本体を取り付ければ専用イーゼルで無くても自動焦点を使うことが出来ます。
 イーゼルを何種類か使い分けをする場合はそのつど高さ調整するよりもイーゼルの高さを合わせておいた方が現実的です。
     

2.フォーカシングの調整 01
   
     
フォーカシング01

 いよいよオートフォーカスの調整です。
@通常のプリント時と同じ様にネガキャリアにフィルムをセットします。

Aのレバーを手前に引きネガを密着させる。

 Aのレバーは一番奥でコンデンサーレンズが持ち上がりネガキャリアとフィルムは自由に出し入れ出来ます。(アンチニュートンリングフィルターを取り付けている場合はネガキャリアの奥のピンがぶつかるのでランプハウスを少し持ち上げないと入りません。)中央位置でコンデンサーレンズ はネガキャリアからわずかに上がった位置にありコマ位置の微調整が出来る。一番手前まで引くとコンデンサーレンズはフィルムに密着し固定します。

     

3.フォーカシングの調整 02
   
     
フォーカシング02
B倍率指示板の10(引き伸ばし率10倍)に指針を合わせます。
     

4.フォーカシングの調整 03
   
     
フォーカシング03
Cフォーカシングリングでピントを合わせる。
     

5.フォーカシングの調整 04
   
     
フォーカシング04
 Cでピントが合った状態でD今度は倍率指示板の2.5(引き伸ばし率2.5倍)に指針を合わせます。
今度はフォーカシングリングでピントを合わせるのではなく Ea2箇所のネジを少し緩めてEbの押しネジを廻してピントを合わせます。
Eaのネジはフォーカシングカムを固定しています。Eaのネジを緩めることによってEbの押しネジでフォーカシングカムの位置を調整する 訳です。
     

6.フォーカシングの調整 05
   
     
フォーカシング05

 上記B〜Eを繰り返してピントのズレが無くなるまで調整して下さい。
納得出来るまで何度でもしましょう。一番肝心なところです。

  F止め金の位置にG位置止めストップをクリックで止まる位置に合わせGに付いている止めネジで固定します。この様にしておくとフォーカシングを変えてもFとGを合わすことによって自動焦点の調整された位置に戻すことが出来ます。

     

7.ランプ位置の調整 01
   
     
ランプの調整01

 今度は光源ムラの調整です。

 使用するネガキャリアをセットします。フィルムはセットしません。
この状態で光源のスイッチを入れ台板上に光を当てます。このときの光にムラが無いかどうか確認します。
以下のH〜Lの調整箇所で光のムラが無い位置を探します。目視でも良いですが単体露出計があれば台板上に露出計を置いてチェック出来ます。SEKONICスタジオデラックスのように光球を平板に交換出来るような露出計があれば調整は楽です。

Ha,b,cの3本のネジでランプの傾きを調整します。

     

8.ランプ位置の調整 02
   
     
ランプの調整02
Iの位置でランプは一番下の位置です。ランプハウス中ではJの様になっています。
     

9.ランプ位置の調整 03
   
     
ランプの調整03

 Kの位置はランプが一番上に上がっている時です。ランプハウス中ではLの様になっています。

H〜Lを変化させて光源ムラをなくす訳ですがランプによってはフィラメントの形状や位置の関係でランプを回転させると光が変化する場合が有ります。

押したり引いたり廻したりとベストな位置を探してください。

     

10.ブレーキの調整 01
   
     
ブレーキ調整01
 Mのリリースレバーを摘むと本体の上下動が自由になり、指を離すとNのディスクをつかんで固定されます。
Oがブレーキの調整ネジです。
     

11.ブレーキの調整 02
   
     
ブレーキ調整02

 ブレーキの調整ネジ部分の拡大写真です。
Pのロックナットを緩めてQのネジでブレーキの効き具合を調整します。
Mのリリースレバーを摘んでPQを廻すと楽に廻ります。
Mリリースレバーを摘んだ時にはスムーズに上下し指を離せばシッカリと固定される様に調整します。
調整が完了したらPのロックナットを締めてQのネジが動かないようにします。

以上の調整で完璧なフォコマートの完成です。
ではプリントをして見ましょうかねぇ。